Female figure Cote d’Ivoire, Baule
コートジボワール バウレ
縦30cm×横8.5cm, 台座から31cm
このような立像は、フランスの植民地時代に土産として多く持ち帰られたことからコロン人形と呼ばれています。実は、バウレの人々の大切にする、精霊の宿る人形です。バウレの人々は、祈祷師の勧めで自分の妻や夫の精霊の拠り所として人物像を制作させていました。これはその既製品で、現在でもバウレ地域の商店で販売され、地元の人々はそれを購入して、部屋の祭壇に飾り、祈り、お供え物を捧げ、人に話しかけるのと同じように声をかけ大切にしています。これは20世紀半ばころの古いもので、肌色の赤は時代を感じさせ、アーモンド型の瞳が愛らしく素敵です。