マコンデの人々は南東部タンザニアと北部モーザンビークに住む民族です。マコンデの伝説では、ある日、寂しい気持ちになった創造の父が木の一部を切って、女性の彫刻を作り、太陽に当ててから一晩置きました。次の日、その彫刻は美しい女性へと生まれ変わり、創造の母となったそうです。マコンデ彫刻はとても硬い材質の黒檀で作られ、1930年頃にはポルトガルの聖職者が魅力的なマコンデ彫刻を観て興味を持ち、たくさんの注文をしました。1950年頃には近代マコンデ彫刻へと発展していき、Binadamuビナダム(人物像、伝統的な人々の生活のシーン)、Shetaniシェタニ(悪魔や精霊の象徴)、Mawinguマウィング(雲の象徴)、Ujamaaウジャマ(地域社会や一族の象徴)などのテーマのものができあがりました。この作品はウジャマで、知恵を授ける長老を表現しており、祖先を敬う気持ちが伝わってきます。
サイズ:46cm
材質:黒檀